肋骨というとどんなイメージですか？
いっぱいある骨？
スペアリブ？
ガイコツ？
肋骨は片側12本、背骨と胸骨(胸の真ん前の骨)に繋がって関節になっています。
11番、12番は浮肋といって胸骨とは繋がっておらず、短いのです。
大きく湾曲して背中から前に回ってきています。
胸郭内にある、心臓、肺、肝臓など大事な内臓を保護する役割があります。
肋骨は結構ペラペラな薄い骨で、ちょっとしたタイミング、外力で折れるのです。
折れると言っても殆どの場合はヒビが入る感じの骨折。
希に数本同時に折れてしまうとペコペコ動いたり、強い外力での骨折だと内側つまり内臓側に折れ内臓を傷つけてしまうこともあります。
折れる要因としては、ぶつけた、くしゃみをした、咳をしたが多いですね。
くしゃみ、咳で折れると言うと、『え？そんなに簡単に折れるの？』と感じるでしょう。
肋骨には呼吸補助筋と呼ばれる筋が沢山くっついていますので、急激にその筋が収縮をすると骨が負けて折れることもあるのです。
交通事故でも多くみられます。
咳を繰り返ししている場合は尚更折れやすいですね。
そしてこの骨折、レントゲンに写りづらいという特徴もあります。
薄いペラペラの骨が12本も重なって写るのでしっかりレントゲンを見慣れている先生ならまだしも、専門外だったり、経験の少ない先生などは見落とすこともあります。
慣れていても、たまたまレントゲン写真で骨折線と他の肋骨が重なってしまいよく見えないなんてこともあります。
そんな時は、１．２週間開けてもう一度撮ると治りかけの仮骨というものが写ることがあり、折れてたんですねと後からわかることもあります。
主な症状は、呼吸時痛、圧痛、運動痛、特に咳やくしゃみで激痛がでます。折れている患部を押せば痛いですし、体を捻ったりすればやはり痛い。
折れていなくても、周囲の筋肉などが痛んでいると同じような症状を呈するので、ちゃんと診てもらうことをオススメします。
もう一つ特徴として、負傷後一度楽になったかな？と思ったら10日目くらいにかけて痛みが増してくることがあるということ。
この段階で来院される方が多いです。
重篤な骨折がでは無いことがわかれば後はバストバンドで胸郭の動きを制限して、物理療法を加え治癒を促進していきます。
最近肋骨骨折の疑いがある患者さんが来られたので書いてみました。
あれ？これ折れちゃったかな？と思ったら、上記の良くある症状と比べてみて下さい。
怪しかったら受診して下さいね！
はた整骨院
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